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食べるラー油

category : メールマガジン2010 2010.7.1 

7月に入り局地豪雨のニュースに、ただただびっくりしております。
被害にあった方お見舞い申し上げます。
近年ゲリラ豪雨など突然のお天気の変化、お天気の情報は必要不可欠になっています。
お天気によって買い手の気持ちをすぐさま分析し、ショップでの販売員の応対に生かしたり、いろんな便利グッズもでて商戦にどんどん生かしてますね。
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昨年桃屋が発売した「辛そうで辛くない少し辛いラー油」が、ネットの口コミをきっかけに大ヒットとなり、今もなお品薄状態が続く状態となっています。

香ばしいフライドガーリックとフライドオニオンをたっぷりと入れたこのラー油は、単純にご飯にかけたり、調味料として料理に使用したりと、これまで出番の多くなかったラー油に新たな道を切り開くことになりました。
今や桃屋に続けとばかりに、エスビー食品、ユウキ食品といったメーカーが、この「食べるラー油」市場に続々と参入してきています。

元々具入りラー油自体、中華の世界では珍しくはなかったのですが、「ご飯などにかけて食べる」という食べ方が広まったきっかけとなったのが、京都の中華料理店「菜館Wong(サイカンウォン)」が販売していたラー油でした。

このラー油については、京都の撮影所での仕事が多い俳優たちがメディアで紹介するようになり、ネット上で大きな話題を呼ぶようになります。
ただ、「菜館Wong」のラー油については通販をしておらず、人気はあくまで限定的でした。

しかし、その後、「ペンギン食堂 石垣島ラー油」のヒット、そして桃屋の製品が発売されたことをきっかけに、今や「食べるラー油」は全国区での人気商品となった訳です。

元々、日本人とスパイスのつながりは浅く、あくまで素材の風味を生かした料理に、アクセントとして使われる事が前提になっていました。
西洋的な複雑な組み合わせで使用されるようになったのは、最近のことになります。

日本人とスパイスを近づけるきっかけとなったのはカレーではないかと思いますが、菓子の貢献も少なくないでしょう。それは、ピリ辛の柿の種やスパイシーなスナック菓子が、今だに人気商品であることからも分かります。

日本のお菓子の特徴は、海外特有の甘い物に偏っているのではなく、塩味やスパイシー感が強調されているものが多く、それが日本の菓子市場を魅力溢れるものとしています。

柿の種のスパイシー感については、海外でも人気となっているくらいなので、日本人の新しい香辛料の使い方については、「食べるラー油」」のように、まだまだ開拓の余地があるかと思います。

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