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E級グルメ

category : メールマガジン2011 2011.5.1 

現在、日本では東日本大震災による様々な問題が生じていますが、その中で、節電をはじめとする節約についても今後長期間向き合っていかなければならない状況です。

このような状況の中で、今後流行してほしい『E級グルメ』というものを見つけました。
E級グルメのEには、色々な意味内のものがあるようですが、今回ご紹介するE級グルメは、“エコ”と“エクセレント(卓越)”を掛け合わせて「B級」ならぬ「E級」と命名したのだそうです。

いろいろ調べてみると、昨年10月に茨城県結城市で『E級グルメグランプリ』が2日間かけ開催されていました。
町おこしをテーマに、市内の10ある飲食店で、伝統的食材『すだれ麩(ぶ)』を使用した自慢の料理を披露し、試食した市民の人気投票でグランドチャンピオンを決めるというものです。

ちなみに、『すだれ麩』とは結城市の特産物で、小麦粉から取り出したタンパク質のグルテンが主原料で、それを竹のすだれを使って延ばし、塩で煮詰めた後、天日で乾燥させます。
湯で戻し、塩抜きして使い、しこしことした歯応えが楽しめるようです。
すだれ麩自体は、金沢(石川県)の加賀料理でも使われているとのことですが、塩で煮詰めて作るのは結城市だけといい、高級食材として冠婚葬祭に使われています。

近年は、食生活の変化により、すだれ麩を食べる機会も減ってきたようですが、結城市では、現在同市にしかないすだれ麩をもっと身近に使い、次世代にも繋げていこうと、創作料理を作ったり、名産として販売するなど普及活動に努めており、今回の『E級グランプリ』もすだれ麩の普及活動の一環として行われました。

投票は、一般客が1皿200円の各商品を、味、見た目、斬新さを選考基準に食べ比べ、投票します。
投票の結果、初代グランドチャンピオンには、『すだれ麩ロールケーキ』が選ばれました。
ロールケーキの他にも「すだれ麩キッシュ」、「すだれ麩結城すいとん」、「すだれ麩包み串」、「スパゲティ」、「結城八宝汁」と多彩なオリジナル料理が有ったようです。

また、今回創作した作品は、今後も各店舗のメニューとして継続的に使用するということで、すだれ麩の今後の消費量に期待したいところです。

ただでさえ食料自給率が低い中、今回の震災でも大きなダメージを受けた日本では、上記の様に限りある資源を有効的に利用する取り組みをもっと実行していく必要があると思います。
日本の各地域にも今回のすだれ麩同様、昔ながらの食材で使用されなくなっているものが、まだまだたくさんあると思いますので、各自治体が中心となって、ゆくゆくはB-1グランプリの様に全国規模になればいいですね。

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