○○の秋
朝、通勤途中に空を見上げると、高く澄み渡り、 爽やかな気分になります。
少し肌寒さを感じますが、それもまた心地よい。
何処からともなく漂ってくる「金木犀」の香りで、より一層「秋」 を感じていましたが・・・。
ここしばらくその香りも漂っていません。
其れも其のはず、気づけば11月、もう直ぐ冬に手が届きそうな程、秋も深まりつつあります。
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秋は 「○○の秋」 とよく例えられますが、今年 私は 「読書の秋」を満喫しています。
・・・と言いつつ、食欲の秋も思い存分満喫しています。
今、好んで読んでいる作家は 高田郁さん(兵庫県出身)で、特に 時代小説 「みをつくし料理帖シリーズ」 にはまっています。
シリーズは今年の8月に6巻目 が出版されました。
※あまり知られていない?かも知れませんが、結構ファンの方が多く、ある書店の週間ランキングで1位になっていたのを見たことがあります。
物語の時代背景は江戸時代で、主人公は当時珍しい女性料理人のお話です。
時代小説について、出版業界には「売れる3要素」があるそうで
・江戸市中ものであること
・捕り物ものであること
・チャンバラシーンがあること
「みをつくし料理帖シリーズ」は、この「売れる3要素」の内、1要素(江戸市中ものであること)しか含まれていませんが、江戸の風物や食べ物、魅力ある登場人物もさることながら、作家のストーリー展開が絶妙で、読み手を引き付けているかと思います。
また、物語に出てくる 料理 もおいしそうで、食べている場面を読んでいると、その料理が見たい! 食べたい! 衝動に駆られます。
1巻毎にだいたい 4、5品 出てくるのですが、嬉しいことに巻末付録にレシピが掲載されています。
嬉しいっと言いながら、実際試してみたのは3品だけですが・・・。
試したのは、「とろとろ茶碗蒸し」 「大根の油焼き」 「ぴりからの鰹田麩」 という名前の料理です。
「とろとろ茶碗蒸し」は好みのやわらかさで美味しかったです。
卵の大きさで若干やわらかさが変わるそうです。
「大根の油焼き」は、大根を焼くという概念が私にはなかったので興味をそそられ作ってみました。
これも、なかなか美味しかったです。
「ぴりからの鰹田麩」 は出汁がらを使うのでエコ料理です。ご飯を何杯もおかわりしそうで怖かったです。
ちなみに、物語に出てくる料理は高田さん自身試作をされているそうです。
年2巻のペースで出版されているそうですので、次は来年早々でしょうか?
早く読みたくて仕方がありません。