新しい明日に向かって
今年は誰しもが知る通り、各国のトップが交代し変化の年であることは言うまでもありません。
歴史を振り返ると大きな変化は、農業革命、産業革命、情報革命となり、それぞれが、集落形成から都市化、大量生産大量消費からマス化の促進、多様化から現システム限界と新たな枠組みを模索というように世の中を変え、または変えようとしています。
また、まさに今、起こっている情報革命は、人類史上4度目の情報革命です。
(文字の発明 →書物発明→印刷物発明→デジタル革命)
これまで以上に大きな情報革命であり、あらゆるものを巻き込み、様々産業や業界に影響を与え、ブラックホール的な存在にすら感じます。
この大きな渦に呑み込まれないように、これから変化を予期して進んで行かなければならない時代に突入したと言えます。
当然、食品業界も言うまでもない話であります。
現在の食品業界は、一次産業→二次産業→三次産業と発達と共に伸び広がり、それぞれの分野で新技術と産業が融合し始めています。
そして、消費者のマス化から多様化になったように、ニーズを満たす手段の多様化も進んでいます。
今や食品に携わる企業は、食品だけの知識や技術だけだは発展できない時代です。
あらゆる技術とあらゆる産業に目を向けることが需要になってきます。
(容器:瓶→缶や紙、調理器具:直火→電磁波、宣伝方法:紙媒体→多様化、生物学の発展:遺伝子組み換えやバイオテクノロジー等・・・)
いつの時代も、革新的な技術を編みだしたものより、それをいち早く利用または応用したものが富を得ています。
多種多様なものから影響を受けやすい食品に携わる産業に属しているのであれば、この早い時代の流れのなかで、幅広い分野に目を向け、様々な技術を取り入れ、応用することを試みるべきではないでしょうか。
そういう視野に立つことでヒットする商品やサービスが生まれてくると思われます。
この時代の大きな変化をよい機会ととらえ、新しい事にチャレンジしてみてください。
そして、自ら明日を作ることはリスクを伴いますが、明日に向ってチャレンジしないほうが将来のリスクは大きいのではないでしょうか。
スティーブ・ジョブズの言葉で私が一番印象に残っている“今日と明日は違う”です。
年始ということで、この文章を読んで変化を楽しんで一歩でも進もうと思えていただければ幸甚です。