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2014年食品業界の展望

category : メールマガジン2013 2013.12.1 

さて、食品業界に目を向けて、今後の希望的推測を少し書いてみた
いと思います。
日本の食の市場規模は、2020年には約10%アップの67兆円になると
見込まれ、世界の食の市場規模に至っては、2020年には現在の
約2倍の680兆円となる見込まれています。
この数字を見る限りでは、日本の食品業界は伸びる余地があると
考えられます。
特に世界市場では、日本の加工食品が席巻してくると思えるような
10項目を上げてみました。

1、日本食の人気
和食がユネスコの「世界無形文化遺産」に登録された
2、アジアの伸びが顕著で、世界の成長の伸び率より高い伸び
この消費地に近く、地理的優位性がある
3、日系レストランチェーンの海外進出
調味料や材料の一部に日本産加工食品を使用
4、富裕層も確実に増加
日本での生産されたものは高品質であるが、
他国に比べ高い傾向にある→購買層の増加
5、健康への関心の高まり
長寿国日本が注目されている
6、マンガを筆頭に日本文化の浸透
特に菓子類・清涼飲料水等への関心が高い
7、日本の食品製造技術の高さ
レトルト食品、油脂加工品、麺類そして食品製造原料等
8、世界的な水産加工品市場拡大
カニかま及びすり練製品、ファストフィッシュ等
9、米加工品の注目
日本のコンビニの進出とおにぎり文化
パックごはん、おかき(柿の種等)の海外ヒット
飲酒量の増加により、日本酒も注目
10、政府の政策(成長戦略)に組み込まれている
2020年食品の輸出 1兆円規模へ拡大を目指す
そのうち加工食品は、5000億円

以上のような10項目から推測できる伸びると思われるものに味噌、
醤油、みりん等の日本料理の根幹をなす調味料はもちろんでありま
すが、マヨネーズや各種ドレッシング等のたれ・ソース関係も世界
市場では伸びしろは十分あります。
ニッチ市場としては、例えばゆず加工品等の「農産物に近い加工品」
も有望だと思います。
そして、私が特に注目しているのは、スナック菓子やスイーツ、
米を知り尽くした日本人ならではの米加工品が面白いと思ってい
ます。
日本の人口減少で食品産業は縮小すると一部では言われています。
国内市場もですが、海外に目を向ければ前途洋々な業界である
ことは間違いないのではと思えて仕方がありません。
この業界に属している方は、食品業界が発展している初夢を見て、
晴れやかな気持ちで新年を迎えてください。

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