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ウェルビーイングの現在地

category : メールマガジン2024 2024.7.30 

暑くてつらい…そんな毎日が続くような酷暑の予報が今年も出ております。
これから暑さも本番。今後の夏の日を想像すると憂鬱になる部分もありますが、そんな時にこそ、「幸せ」を考えて、少しにっこりしてみませんか。

皆さん、『ウェルビーイング』はご存じですか?
何年か前に、このメルマガでも取り上げているのですが、『ウェルビーイング』という言葉が、最近特に注目されていると感じております。

例えば【内閣府】満足度・生活の質に関する調査として、経済社会の構造を人々の満足度(Well-being)の観点から多面的に把握し、と2019年度より毎年調査を行っております。
https://www5.cao.go.jp/keizai2/wellbeing/manzoku/index.html

富山県はウェルビーイングに大変力を入れているようで、立派なHPがあります。
https://wellbeing.pref.toyama.jp/about/
これを見ると、ウェルビーイングの理解が格段に広がります。

その他にも「武蔵野大学」は世界初のウェルビーイング学部を2024年4月より新設しました。
https://www.musashino-u.ac.jp/academics/faculty/well-being/

そして、ついにあのコンビニ大手「ローソン」が、2024年4月2日より、「タイパ」・「コスパ」・「ウェルパ」のニーズに対応した商品を順次発売(※ウェルパ(ウェルビーイングパフォーマンスの略)です。)と、ウェルビーイングを直接謳った商品として発売しました。(33種類の栄養素を配合した「サポート®ブレッド」)

というようにウェルビーイングの社会への浸透が確実に広がっているのではないでしょうか。

では根本的な部分で、「ウェルビーイングとはそもそもどういう意味なの?」
と聞かれると実は私もすぐに説明することは難しいのですが、よく説明で引用されるのが、WHO設立の憲章全文の「Health(健康)」の定義の中で使われた
○世界保健機関憲章(1946年採択、1948年発効)
Health is a state of complete physical, mental and social 【well-being】 and not merely the absence of disease or infirmity.
健康とは、病気ではないとか、弱っていないということではなく、肉体的にも、精神的にも、そして社会的にも、すべてが【満たされた】状態にあることをいいます。(日本WHO協会仮訳)というように『健康』の定義においてウェルビーイングの言葉が使われており、そこから読み解くと
『全てにおいて満たされた状態』=『多面的・持続的に、良好・満足・幸せな状態』
というのが一つの回答ではないでしょうか。
しかしこの回答もあらゆるところ(多面的)で、ずっと(持続的に)、幸せな状態って、「じゃあ具体的に何をするの?」という凄く単純な疑問がわいてきます。
その答えをすぐに出すのは個人個人幸せの状態も違いますし、非常に難しいので、今回は各企業がウェルビーイングについて、どんな取り組みを行っているのか、具体例を挙げてみたいと思います。

トヨタ
Emotional Well-being研究会を立ち上げ、社内で「幸せとは?」という課題について真剣に研究をしているようです。そしてそこで様々な研究がおこなわれているようですが、一つの答えとして、「テクノロジーで幸せの量産を」など「幸せの量産」を掲げて、例えば社会に対して具体的に、身体の不自由な方や高齢の方を支援する「パートナーロボット」の研究などが実際に行われているようです。

楽天
「楽天健康宣言」として、“Well-being First”を掲げ、楽天は、従業員の心身の健康および社会的なウェルビーイングの向上を目指します。としております。
そして、ウェルビーイング関連の執行役員を任命し、従業員向けを中心に様々な取り組みを行っているようです。具体的には個人の課題・目標設定などを明確にして、個人の意識を高めると共に、社内ウォークラリーイベントなどで競い合ってモチベーションを高めたり、ヨガやストレッチ教室を定期的に開催したり、動画を作成したりといった取り組みを積極的に行っているようです。

というように、ウェルビーイングは『多面的』(社会に対して、会社(社内、コミュニティ)に対して、個人に対して)、『継続的』に行うことが非常に意味があると考えております。
もう一点企業においてのウェルビーイングは、トヨタの社員が真剣に研究し社会に向けて発信している部分や、楽天の各種イベントなどの企画など「社員のモチベーションUP」というのが非常にキーワードとなるのではないかと感じました。

個人的には今、世の中で日常として使われるようになった、『SDGs』の次の言葉は『ウェルビーイング』でSDGsと同じように使われ、流行する。
2025年(早ければ2024年かも…)の流行語大賞を受賞すると予測いたします。
もしこれが当たれば個人的な『ウェルビーイング』が高まりますので、皆さまがそれぞれが、皆さま自身も含めて、『ウェルビーイング』が盛り上がってくれば幸いです。

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