夏にお世話になった冷菓
まだまだ続く暑い日に心身ともに挫けそうです。
熱中症対策でエアコンは手放せませんがエアコンによる喉の乾燥対策にも気を付けましょう。
今年も暑さに参って食欲が湧かない為、冷たくて口当たりが良いものについつい手が伸びてしまいました。
今回は夏バテ時に個人的にお世話になった冷菓について少し調べてみました。
・寒天
寒天は、江戸時代初期に戸外に捨てたところてんが冬の寒さで凍結し、パリパリに乾燥してしまったので一度それを煮込んでみた所、透明な固まりが出来上がったのが始まりと言われています。
その固まりでところてんを作った所、前よりも磯臭さがなく美味しかった為、広まったそうです。
原材料が海藻類なのでやはり昔はかなり磯の香りが強かったようです。
・ゼリー
ゼリーは、肉や魚の煮こごり料理としては古代ローマ時代に既に存在していたようですが、デザートとしては18世紀末~19世紀頃にフランスで活躍した有名なシェフに考案されたと言われています。
作られた当初は冷蔵技術がまだそれほど発展していないのでゼラチンの使用量が、今の倍量を使われていた為、今の様な柔らかい食感ではなくしっかりした食感だったようです。
ひょっとしたら寒天に近いような食感だったかもしれません。
・水羊羹
水羊羹は江戸時代中期頃に誕生したと言われています。
誕生当時は練り羊羹と比べて糖度が低く、傷みやすい為、お節料理のデザート枠として寒い冬に食されていたようです。
今では食品の保存技術などが進化した事によって、夏のお菓子のイメージがありますが一部地域では冬に食べる風習が残っている地域もあるようです。
・わらび餅
わらび餅の歴史はとても古く、醍醐天皇の好物だったとも言われている事から平安時代には既に存在していたと考えられています。
山へ赴き、わらびを採り、小さな根から澱粉を採るのは非常に手間も時間もかかる作業だった為、当初よりわらび粉は高価な食材の位置づけだったようです。
江戸時代にわらび粉の入手が困難になり、わらび粉の代わりに葛粉などの代用素材を混ぜて作られるようになり、わらび以外の素材でわらび餅を作る方法ができたと言われています。
暑さがまだしばらく続くと思いますが冷たい食べ物を上手く取り入れて無事に乗り切れたらと思います。