遺伝子組み換えではない
夏に近づきつつあり、気温が高くだいぶと暑くなってまいりました。
コロナ対策も大事ですが、熱中症にもお気をつけください。
2019年4月25日に公布された遺伝子組換え表示の新しい制度が、2023年4月1日から施行されます。
遺伝子組換えを使用している場合と不分別の場合の義務表示については、今まで通りの表示方法で変わりはありません。
変わるのは「任意表示」で、「遺伝子組換えではない」などと表示する場合です。
大豆ととうもろこしの場合
○現行
・分別生産流通管理をして、意図せざる混入を5%以下に抑えている
大豆及びとうもろこし並びにそれらを原材料とする加工食品
大豆(遺伝子組換えでないものを分別)
とうもろこし(遺伝子組換えでない)など
●新制度
・分別生産流通管理をして、意図せざる混入を5%以下に抑えている
大豆及びとうもろこし並びにそれらを原材料とする加工食品
大豆(分別生産流通管理済み)
とうもろこし(遺伝子組換え混入防止管理済)など
適切に分別生産流通管理された旨の表示が可能となりますが、遺伝子組換えでない旨の表示はできません。
・分別生産流通管理をして、遺伝子組換えの混入がない(不検出)と認められる
大豆及びとうもろこし並びにそれらを原材料とする加工食品
大豆(遺伝子組換えでない)
とうもろこし(非遺伝子組換え)など
大豆ととうもろこし以外の対象農産物についても、「遺伝子組換えでない」と表示する場合は遺伝子組換え農産物の混入が認められないことが条件です。
今までは「分別生産流通管理をして、意図せざる混入を5%以下に抑えている」場合、「遺伝子組換えでない」と表示することができましたが、新制度の「遺伝子組換えでない」と表示するには遺伝子組換え農産物が含まれていないこと(不検出であること)と基準が厳格化されますので、現状「遺伝子組換えでない」と表示しているものは、本当に表示できるかどうか今年中に確認をしましょう。
また、遺伝子組換え表示関係では2022年3月に「からしな」が対象農産物に追加され、「高オレイン酸遺伝子組換え大豆」は対象品目から除かれました。
遺伝子組換えの表示だけでなく、新しい原料原産地表示の義務化や産地で問題となったアサリなどの産地表示なども考え方や表示方法について基準が変わっています。
常に最新の情報で表示作成などを行っていきましょう。
参考資料
消費者庁 「知っていますか?遺伝子組換え表示制度」
https://www.caa.go.jp/policies/policy/food_labeling/quality/genetically_modified/assets/food_labeling_cms202_220329_01.pdf