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高級食パンの未来

category : メールマガジン2021 2021.6.30 

今年は、梅雨入りが早くなったからかどうか分かりませんが、意外と晴れる日が多い気がします。
晴れ間にのぞく青空がまぶしく、夏を感じ、瞼の裏では、ハワイの海岸でゆっくりしている光景があります。
しかし、現実は厳しく、コロナ禍と梅雨で家にいる時間が長くなることにより、我々がいる食品業界でも様々な動きが起こっています。
そして、今回はその中の一つとして高級食パンを取り上げてみました。

2013年に大阪(上本町)で高級食パンの“乃が美”がオープンし、同じ頃に東京(銀座)で食パン専門店CENTRE THE BAKERY(セントル ザ・ベーカリー)がオープンしました。
そして、セブンイレブンの「セブンプレミアム ゴールド 金の食パン」も、初めて登場したのはこの年でした。
その翌年位から第一波と言われる高級食パンブームが駆け巡り全国に広がり、この度、コロナ禍でハード面とソフト面の両面が揃い、第二波が押し寄せてきました。

ハード面とは、ATMやコンビニエンスストア撤退により、スペースができた事です。
(色々な要因がありますが、都会でのキャッシュレスの加速・在宅ワークもその1つでしょう。)

ソフト面とは、以下の3つから高くても美味しい食パンを食べたいと言うニーズの増えてきた事です。
・コロナ禍でおうち時間の増加。
・おうちでの食事やおやつを食べる機会の増加。
・外食機会の減少。

さらに、この波に乗り、現在店舗を持っているモスバーガーやコメダ珈琲そして既存の町の焼きたてパン屋でも売り出しました。
また、パン大手のパスコも通販で「超熟北海道食パン」を売りだしています。
現在では、卵専門店の濃厚たまごパン・ねこねこ食パン・健康をアピールしたパン等、顧客を絞った商品まで出てきました。
このように群雄割拠の時代でありますが、コロナの終焉とともに淘汰され、定着するのは数社になるか、縮小した市場を分かち合っているかもしれません。
そのほか、高級サンドイッチ、マリトッツォ、フルーツサンド等パンを主とする商品が次々とでてきて、高級食パンの顧客を奪うかもしれません。
高級食パンは飽和状態にきているのとそれを脅かすパンが次々出てきていますが、パンの市場は、今後も伸びていくでしょう。

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