食の大問題の救世主?
早いもので今年も半分以上が過ぎ、今年の日本スポーツ界における最大のイベントとも言える、
ラグビーWカップも来月に迫ってきております。
そしていよいよ来年にはオリンピックが控えており、外国からも日本にも多くの方が来られることと
思われます。評価の高い「日本の食品」もたくさん食べて頂ける機会も多くなるでしょう。
食品がたくさん出ることは大変喜ばしい事ですが、食品を製造する際の共通の大問題として、
「食品残渣」に関しては頭を悩ませている方もいらっしゃるのでは無いでしょうか。
そんな中、面白いニュースを見かけました。
「(株)ムスカ」という会社をご存知でしょうか?
「イエバエの幼虫を使って、畜産糞尿や食品残渣等を、高品質な有機肥料と飼料に100%リサイクル
する循環システム」というものを構築し事業にしようとしている企業ですが、調べてみますと非常に興味深い内容でした。
簡単に言うと、何世代も選別交配した優秀な「イエバエ」を使って、畜産糞尿や食品残渣を今までより
短期間で優れた有機肥料にすることが出来ると共に、イエバエの幼虫も蛋白源として家畜用飼料や、
養殖魚の飼料として利用することが出来るという内容です。
特に興味深く思えたのが、
・従来堆肥化するのに2~3か月掛かっていたものが1週間程度で出来ること
・従来の処理場の問題で有った、匂いが少ないこと
・蛹や幼虫のゆで汁など100%利用可能であること
など、非常に面白い内容ではないかと感心しました。
ハエというと、どうしても嫌われ者のイメージですが、食品残渣の問題だけでは無く、
もしかしたら、今後起こりうる人類のたんぱく質不足も解決する救世主となる可能性もございます。
何十年後かのオリンピックではハエプロテインを摂取し、鍛えた選手が登場することになるかもしれませんね。
その選手はきっと高くフライする選手になることと思います。
ムスカHP
https://musca.info/