インバウンド消費
2017年に発表された、「急成長渡航先ランキング」で大阪が2年連続で世界一になったことは、ご存知の方も多いかと思います。
各都市のランキングは以下のようになっていました。
・Mastercard 調査<急成長渡航先ランキング>
(09年から16年にかけての渡航者の年平均増加率を比較)
1位:大阪 24.15 %
2位:成都(中国・四川省) 20.14 %
3位:アブダビ(アラブ首長国連邦) 19.81%
4位:コロンボ(スリランカ) 19.57%
5位:東京 18.48%
6位:リヤド(サウジアラビア) 16.45%
7位:台北(台湾) 14.53%
8位:西安(中国・陝西省) 14.20%
9位:テヘラン(イラン) 12.98%
10位:廈門(中国・福建省) 12.93%
大阪に訪れる理由として、関西国際空港のLCC就航数の多さにより、アジアからの訪日外国人が近場の外国として来日しやすいのではないでしょうか。
実際に訪日外国人の方に話を聞いたところ、大阪は各観光地へのアクセスも便利がよく、周辺の京都や奈良など日帰りで観光することができ、旅行コースでは大阪で宿泊、各地で観光、ドン・キホーテで買い物、黒門市場(http://www.kuromon.com/)で食事などされるそうです。
某居酒屋チェーン店では、外国人であることが分かるとすばやく英語・中国語・韓国語を併記しているメニューブックに変えるなど、細やかなサービスも訪日外国人を満足させていると思います。
最近ではイスラム圏から来日される方も以前に比べて増加していることから、ハラル対応のお店やホテルなどではハラル対応のお弁当を扱うなど、ハラル認証を取得する企業も増えています。
食品業界の方ですと、「ハラル」はよく分からなくても聞いたことはあるかと思います。
簡単に説明しますと、イスラム教で「許されている」という意味のアラビア語となります。
食品で具体的に例を上げると以下が許されているものと、禁じられているものとなります。
●ハラル(許されている)食品の例
・野菜、果物、魚、卵、牛乳
・イスラムの方式にしたがって、”と畜”された動物の食肉、あるいはその派生物
●ハラム(禁じられている)なもの
・豚・犬
・死んだ動物の肉、イスラムの方式にしたがってと畜されなかった動物の食肉、あるいはその派生物
・血液など
・酒
・その他、かぎづめのある動物など
※宗派、国および地域、個人によって詳細の解釈が異なります。
(一般社団法人ハラル・ジャパン協会参照)
ハラルビジネスもまだ成長していく市場かと感じられます。
国によって、日本の何がいいかはそれぞれかと思いますが、日本人の細やかな心配り、おもてなしの精神を持ち続けていれば、日本政府の「2020年、訪日外国人旅行者を4000万人に」の目標も達成することが出来るのではないでしょうか。
Mastercard 調査
https://newsroom.mastercard.com/asia-pacific/ja/press-releases/newsroom-160923/
一般社団法人ハラル・ジャパン協会
http://www.halal.or.jp/halal/
観光庁
http://www.mlit.go.jp/kankocho/shisaku/kokusai/index.html