青色のカレー食べられますか?
突然ですが、青色のカレー食べられますか?
以前から、「青色ダイエット」と称して食欲減退効果を利用するダイエット方法です。
・青色の食紅や着色料を食材に混ぜる方法
・青色メガネをかけて食事をする方法
・料理写真を青色加工する食欲減退スマホアプリ
など視覚を利用して食欲を抑えるという画期的なダイエット法です。
そこで、人間の視覚と味覚について調べてみました。
赤色は、温かさや興奮、食欲を増進させる。
青色は、涼しく感じさせる、興奮を押さえる、食欲を減退させる。
これらは、「色彩心理学」でも一般的に言われていることです。
また、青色は一番好きな色ランキングでも上位に来る色です。
(https://www.kajima.co.jp/news/digest/feb_2001/tokushu/toku01.htm)
では、なぜ好きな色上位である青色が食欲を減退させる効果があるのでしょう?
それは自然界で青色の食べ物はほとんど存在せず、食欲減退というより青色から食べ物を連想することがなかったからと言われています。
(ナスなどの紫色の野菜は沢山ありますが、青色の野菜はあまり存在していません。また、青い魚もいますが肉は白色やピンク色です。青い花もありますが花びらなどが青色であって食べる実の方も青色のものは希少です。)
青色といえば古くから人類にとって、空・海・水など決して現実に掴むことのできない神秘な色であり、
「綺麗」と思っても「美味しそう」とは感じないようです。
現在では、技術革新により青色の食べ物も増えてきました。
青色の定番食べ物と言えば、
・かき氷(ブルーハワイ)
・サイダー味の氷菓
・飴玉
などがすぐに思い浮かびます。
さらには、インスタ映え・キャラ弁用として一部に色素等で着色して青色を使うことも多くなった時代です。
数十年後、更なる技術革新により青色食物が増え、何の抵抗もなく青色食物を「美味しい」と食する時代がくるのも否定できないかもしれません。
その時には、青色そのものが食欲減退の色という常識がなくなっているかもしれません。
食欲を抑えるという「青色ダイエット」・・・。
一度試してみてはいかがでしょうか。
参考資料
山脇恵子『図解雑学 よくわかる色彩心理』