再現メシ
時折アニメ映画やSF作品などがヒットすると、
その中で出てくる料理がタイアップされるケースがありますね。
特にジブリシリーズなどで出てくるランチや料理の場面などで
時代背景等に合わせた料理が記憶に残っております。
・ドーラのハム
・千尋のお父さんが食べてた肉圓
・ルパンのミートボールパスタ
・味吉陽一の特製ハンバーガー
・イグニスの王様のシチュー
・マオの幻の麻婆豆腐
・三本の箒のバタービール
・海原雄山のカレー
などなど上げていくとアレもコレも思い出します。
最近ではSNSや動画投稿の利用などで再現料理なども目にすることが多いです。
もちろんゴローちゃん関連などは実物そのものが食べれるお店もありますね。
そんな空想世界の料理ですが、アニメや漫画などで再現可能なモノから
とてもじゃないが再現できないけど非常においしそうに想像できるモノなどがあります。
大小さまざまなメーカーがそんなアニメ・漫画・映画作品などと
タイアップした商品は惹かれるものがあります。
人それぞれ商品(食品)開発のプロセスがあると思いますが
・最終形態
・素材特徴
・段階的特徴
・相互干渉
・インパクト
・余韻
等の要素があると考えています。
合わせて営業面・財政面を抑えると コスト が重要な要素となります。
私の場合ですが、
まず、最終形態を予測します。
例えば どんな形の料理にするか? が最初に考慮する点です。
時には最初から こういった形にする などという条件が決まっているケースもあります。
次に使う材料です。素材の特徴と合わせて出来上がりの調味・硬さ・熱さ・サイズ・香りなどを
考えながら、食べるのにかかる時間(段階)を踏まえた変化などを想像します。
合わせて提供される環境も考慮します。これは調理環境も併せて考えます。
提供される環境が単品そのものでない場合などもあります。
例えばハンバーガーを食べる時は飲み物も欲しいですよね。
相互干渉する商品などを考慮することをマリアージュなどとオシャレに表現したりします。
この段階である程度、商品の主役・脇役などが決まってきます。
続いて営業面にも響いてくるアピール度を考慮します。
もちろん商品の見た目が重要な要素になる事となります。
商品のインパクトが小さい場合は他でカバーすることも視野に入れます。
最後に余韻ですね。これは味見などしないと分からないことも多々あります。
大まかに以上の内容を踏まえて私は商品を見たり料理を作ったりしています。
もちろん全てを満足する形に出来ないことも多々ありますが、そこは考え方を変えて
緩急をつけるようにしています。
商品開発の考え方や調理方法は人それぞれ違います。
また、味覚も人それぞれ異なり、さらに趣向がその違いに拍車をかけます。
万人受けするモノというのは時折、最初は万人受けしていなかったモノであることもあります。
空想の料理や食材に思いを重ねる時に想像の深さをどれだけ深く出来るか、
自分の想像する味と食べる人たちの感じ方など、日々修行の日が続いております。
アニメや映画、漫画などそんな中から面白いモノが生み出せると非常にうれしく思います。
皆様も空想料理に参考を求めてみてはいかがでしょうか?