ペットボトル症候群
category : メールマガジン2016 2016.7.31
もうすぐ梅雨が明け、夏がやってまいります。 本格的な暑さ対策をそろそろ始めなければなりません。 先月6月には、すでに最高気温が30℃という日もありました。 今年は暑い夏になりそうです。 熱中症にならないように、こまめに水分補給していきましょう。 さて、皆さんは「ペットボトル症候群」という言葉をご存知でしょうか? ペットボトル症候群とは、別名:急性糖尿病といいます。 喉が渇いた時の日常的な水分補給として、水やお茶の代わりに糖分を含む 清涼飲料水等の飲料を長期間継続して飲み続けると発症する可能性のある病気です。 夏は暑さで水分補給の機会が増えますので、注意が必要となります。 そこで、簡単にペットボトル症候群について説明しましょう。 ペットボトル症候群は、先ほども言いましたが急性糖尿病のことで 10~30代の男性がなりやすいとされています。女性に比べて飲み物を がぶ飲みする傾向にある為、男性の方が発症する可能性が高いようです。 しかし、最近では10~30代だけでなく、40~50代の中年世代にも 発症者が増えているようなので、幅広い年齢層で注意が必要となってきています。 ちなみに、ペットボトル症候群になった方の中には、毎日2~3Lのジュースを 飲んでいたという方もいるそうです。 症状としては、糖尿病と類似しており、喉が異常に乾き、トイレの回数が増える為 体が水分を欲します。そこで水分補給をしようとして再び糖分を含む清涼飲料水等を飲むと、 更に喉が渇いてどんどん水分補給をしたくなるという悪循環に陥ってしまいます。それにより 倦怠感、体重の急激な減少、イライラを感じやすくなったり、興奮状態になりやすくなってしまいます。 悪化すると意識がもうろうとする、昏睡状態になる等といった危険な状態にもなってしまう 可能性があるので、軽視はできません。 実際には、自覚症状が分かりにくい場合もあり、昏睡状態に陥り病院に運ばれてから初めて 糖尿病であることに気付くケースもあるようです。緊急入院後は点滴やインスリン投与等で 血糖値を正常に戻す治療が行われます。血糖値やインスリンの作用が正常になれば回復に向かいますが、 場合によっては2型の糖尿病(生活習慣による)へと移行してしまう可能性もあるようです。 ペットボトル症候群を知っていた方もいらっしゃると思いますが、知らなかった方も多いのではないでしょうか? 世間では、まだまだ知らない方も多いようで、毎年発症する患者さんが続出しています。 しかし、今回説明したような基本的な知識があれば、自身で防ぐことのできる病気です。 水やお茶をメインにし、+αでスポーツドリンク等を飲むというような工夫をすればペットボトル症候群とは 無縁な夏を過ごせるのではないでしょうか? 夏がもうそこまで迫ってきておりますので、しっかり対策をして元気に暑い夏を乗り越えていきましょう。 参考URL http://www.j-sda.or.jp/learning/kashikoku/kashikoku-p03.php