学校給食
category : メールマガジン2016 2016.4.30
各地で桜が咲き、花冷えの日や汗ばむくらいの日など 温度差がまだある時期ですが外出しやすい季節へなってきました。 春といえば、新入社員や新入生など新生活へ変わる方も多いかと思います。 環境の変化が著しいため、体調管理など気を付けて過ごしてください。 給食を食べた経験のある人がほとんどだと思いますが、それでも100%になるには遠い道のりのようです。 学校給食の実施率は、国公私立学校において学校給食を実施している学校数は全国で31,021校、 実施率は94.8%となっており、完全給食の実施率は91.9%です。 現在、小学校での学校給食率は全国で約92%あります。それに比べて、 成長期の大切な時期である中学生の学校給食率は全国で約87%と落ちます。 給食がほぼ普及している小学校に比べ、中学校給食の実施率は地域によって大きく異なるようです。 平成26年の調査を見ると、100%は千葉県と香川県のみで90%以上は31都道府県となり だんとつで最下位の神奈川県は約24%という結果が出ていました。 ここ大阪での状況を見ると、平成23年の実施率は約13%と低いですが 平成26年では約63%と急増しています。 こちらは、前大阪市長の中学校の給食改革が影響しているのではないでしょうか。 毎日新聞社は、『大阪市立中学校の生徒が給食の3割弱を残していることが市教委への取材で分かった。 全国の小中学校平均の4倍に上る。残飯になった食材費は推計年5億円で、食材費全体の約25%だった。 大阪市は仕出し弁当を配る「デリバリー方式」を採用し、食べ残しの多さが問題となっているが、 実態が明らかになるのは初めて。』と報じています。 おかずは食中毒防止のため10度以下で保存され、冷蔵庫から出して冷たいまま提供されています。 ご飯だけは温かいまま提供されるようですが、おかずは冷たく味気ないそうで、 それが食べ残しの大半の理由のようです。 改善策として、単独調理方式(自校方式)が一番のようですが、 これには費用がかかり全校普及は難しいようです。 そのためデリバリー方式から親子方式(小学校で調理した給食を運搬して提供)へ切り替える学校を 増やしていく方針のようです。 実際に中学校の家庭科の教師の方にお話を伺ったところ、 「冷たいハンバーグ、冷たいシチューを食べて美味しいわけがありません。」 とのことでした。 食事を美味しく感じるのは、香り・音・視覚はもちろん必要ですが、 その食べ物の最適な温度も重要だということを実感しました。 毎日忙しい親として、個人的には給食があることはとても有り難いことです。 何か工夫をすることで、せっかくの給食を美味しく食べてくれることを願うばかりです。
<文部科学省学校給食実施状況等調査>
http://www.mext.go.jp/b_menu/toukei/chousa05/kyuushoku/1267027.htm