児童書による食への興味
肌寒い日が多くなり、喉の乾燥が気になる季節になりました。
連日、コロナウイルスの第3波が騒がれています。
手洗い、うがい、消毒、マスクを徹底して少しでも感染リスクを減らしましょう。
先日、本屋さんを訪れた際に子供の頃に大変お世話になった児童書「小さなおばけ」シリーズのコーナーがありました。
おばけとありますが、小さくて可愛いおばけが料理やお菓子を絡めてストーリーを展開していきますので怖くありません。
作者は「魔女の宅急便」で有名な角野英子先生です。
家にも何冊かありましたが、図書館を訪れる度に同シリーズの新作が出ていないか探した記憶があります。
本の中でカレーライスやフルーツポンチ、オムレツなど様々な料理やお菓子が出てきますが、特に記憶に残っているのは「スパゲッティが食べたいよう」「アッチとボンのいないいないグラタン」の2冊です。
「スパゲッティが食べたいよう」は「小さなおばけ」シリーズで最初に出た作品で、食いしん坊おばけのアッチが女の子の作った美味しそうなスパゲッティを横取りしようと頑張るお話です。
市販のゆで麺と粉末ソースを炒めるスパゲッティしか知らなかった私は、挿絵のトマトソースのスパゲッティが子供心ながら美味しそうだなと思ったのを覚えています。
「アッチとボンのいないいないグラタン」は、シリーズを通してレストランのコックさんになったアッチの代わりに野良ねこのボンが代理で料理をします。
この時に冷蔵庫の中に材料がチーズのかけらや大根の先っぽ、硬くなったパンなど半端な残り物しか無いというトラブルが発生しますが、それらを全て使って大皿のグラタンに仕上げてしまいます。
出来上がりのシーンは2ページに渡って見開きいっぱいにきれいな焼き色のグラタンが完成した様子が描かれています。
別作品ですが「しろくまちゃんのほっとけーき」で出てくる焼き上がる工程が描かれているホットケーキ、「ぐりとぐら」で出てくるまっ黄色のカステラなども「美味しそう」と印象に残っています。
芋掘りや料理教室などの外で行う食育ができない今なので読書と言う形でお子様に食への興味を持ってもらうのはいかがでしょうか。